ユネスコ文化遺産
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1979年 Boyana Church
1979年 Madara Rider
1979年 Rock-hewn Churches of Ivanovo
1979年 Thracian tomb of Kazanlak
1983年 Ancient City of Nessebar
1983年 Srebarna Nature Reserve
1983年 Pirin National Park
1983年 Rila Monastery
1985年 Thracian tomb of Sveshtari
リラ修道院

ソフィアから南へ123km。リラ山地の山あいにあるリラ修道院は、ブルガリアの最も代表的な修道院で、9〜10世紀に建てられました。14世紀のフレリョの搭内部には貴重な壁画がたくさん残っています。所蔵する数多くのイコン(聖人の図像)、古文書、写本などは歴史的価値の高いものばかり。その中でも特筆すべきものは、修道士ラファエル作の十字架。聖書の140の場面が全面に彫られています。

バチコヴォ僧院

プロヴディフから南に30km離れたところにあります。1083年建立の修道院の敷地内には納骨堂があり、12世紀のフレスコ画が保存されています。また、正面から見るとイエス・キリスト、左から見ると神、右から見ると精霊の騙し絵があります。しかし多くの人々は、土の中から泣きながら助けを求めた“奇跡の聖母マリアのイコン”に会うために、この聖地を訪れるのです。

トロヤン修道院
トロヤンの郊外にあり、リラ修道院、バチコヴォ僧院に次ぐブルガリア第3の修道院で、16世紀に建てられました。なかでも19世紀の画家ザハリ・ゾグラフの描いた壁画は有名です。
ロージェン修道院
ロージェン修道院はブルガリア南部の町メルニックから6kmのところに位置します。この修道院は、12〜13世紀に建てられた修道院の基礎の上に16世紀になってから建てられたもので、他に類を見ない精巧な木彫り装飾で有名です。
イヴァノヴォ岩窟修道院
ブルガリア第5の都市ルセの南21kmに位置します。地上32mの岩を掘って作られた小さいな教会や祭壇、小屋からは14世紀の修行僧の生活がうかがえ、貴重な壁画やイコンを見ることができます。ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
プレオブラジェンスキ(キリスト変容)修道院
第二次ブルガリア帝国の首都ヴェリコ・タルノヴォより5km。教会は19世紀のものですが、修道院は14世紀に建てられました。ブルガリア建築と芸術の傑作の一つです。
ドリアノヴォ修道院
ヴェリコ・タルノヴォの郊外30kmにある僧院。1876年、トルコ軍に抵抗してこの僧院に立てこもった村人約200人は、降伏せずに戦って命を落とすという道を選びました。悲しい歴史を今に伝えています。
ソコルスキー修道院
エタラ野外博物館から南へ5kmのヴォディツァ村の絶壁にある修道院。創立はオスマン・トルコ支配下の1832年で、民族復興運動の効果の一つです。伝説に彩られた洞窟や、雷に打たれてもなお威容を誇る大樹が、静かに信仰生活を送る修道女を見守っています。
ドラガレフスキー修道院
ソフィアからヴィトシャ山へ約5km、ドラガレヴチ村の郊外にある修道院。この修道院の壁画は1476年に製作され、その頃からソフィアは文化活動の中心になりました。この修道院は、オスマン・トルコ支配からの独立運動を指揮した英雄ヴァシル・レフスキーの隠れ家として使われたそうです。
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アルバナシの聖ニコラ修道院と聖母修道院
アルバナシ村にある社会主義時代の有力者の別荘の下に建っている修道院。オスマン・トルコ征服時の破壊を免れた数少ないキリスト教建造物。教会堂にはイコンなどの壁画が描かれてます。
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シプカ修道院
露土戦争(ロシア対オスマン・トルコ/1877〜78年)で戦死したロシア兵を悼んで建てられた修道院。この戦いでのロシア・ブルガリア連合軍の勝利により、ブルガリアはついにオスマン・トルコ帝国の支配から脱することができました。遠くからでも黄金に輝くタマネギ型の屋根が見えます。
 
アレクサンダル・ネフスキー寺院
首都ソフィアの中心部に建つブルガリア正教の大聖堂。白い外壁に金色と緑色の屋根はよく映え、バルカン半島で最も美しい聖堂の一つに教えられています。 内部も巨大な聖人のイコンが所狭しと飾られてあり、荘厳な雰囲気に圧倒されます。大事に守られている聖遺物を見るときは、敬意を払って拝んでください。
ボヤナ教会
ヴィトシャ山にあるソフィアに一番近い村の教会。11世紀に健立され、その見事なフレスコ画は世界的に有名で、世界遺産にも登録されています。2度にわたり増築された関係で、外観は3つの時代の建築様式を見ることができ、内部は創建当初と後世の壁画が重なって描かれています。
聖ソフィア教会
ビザンチン帝国時代の6世紀に建てられました。ソフィアの教会としては古く、またソフィアという町の名前はこの教会に由来したもの。
聖ネデーリャ教会
ソフィアの中心部の聖ネデーリャ広場にあるブルガリア正教の教会。中世期に建立。1925年4月、当時の国王ボリスV世をねらった爆弾テロがこの教会で発生しました。
聖ペトカ地下教会
ソフィアのツムデパートとシェラトンホテルにはさまれて屋根だけをのぞかせている地下教会。建物は厚さ1メートルの石壁で覆われています。オスマン・トルコ支配下において、ブルガリア正教はできるだけ目立たないように、ひっそりと存在するしかできませんでした。そのためこの教会は地面より低い位置に建てられたのです。
聖ニコライ教会(ロシア正教)
ソフィアの中心に位置する、1913年に建てられたモスクワ様式の教会。ロシア人建築家によって設計されたもので、5本ある搭のドームは金色に輝いています。 内部もブルガリア正教の造りとは違うので、比べてみるとおもしろい。また建物左側に地下入口があり、礼拝所と地下墓所へとつながってます。
聖ゲオルギ教会
ソフィアの大統領府の裏側にある教会。ローマ時代の遺跡の上の、四方を近代建築に囲まれた空間の真ん中に、この古い教会がポツンとたたずんでいる景色はとても不思議です。
聖処女教会
プロヴディフのフィリップ王(アレキサンダー大王の父王)の像があるスタンボリスキ広場から坂を登っていくと、敷地の広い聖処女教会が見えてきます。教会堂の隣にはスタニスラフ・ドスペフスキのイコンの傑作があり、また堂内の壁画も美しい。ピンクの五層の鐘楼が目印。
聖コンスタンティン・エレナ教会
プロヴディフの最も有名な教会。遠くからでも目立つ緑色の鐘楼をもつ教会堂で、1832年に古代キリスト教会跡地に建設されたもの。 内部の柱は異なる装飾が施され、一つ一つが繊細かつ豪華なデザインとなっています。
ヴァルナの大聖堂
ロシアのサンクトペテルブルクにある聖堂を模して建設された、 ヴァルナのシンボルともいうべき大聖堂。
聖キリル・メトディ−教会
ブルガスの最も大きな教会。19世紀末から20世紀初頭にかけて建てられた、ブルガリア正教の教会堂。堂内はステンドグラスが美しく、壁画とあわせて重厚な雰囲気。日曜日のミサ以外はひっそりと静寂が満ちています。
聖パントルラトール教会
ネセバルの中央広場に面した聖パントルラトール教会は、卍型の彫刻や青陶のはめ込みなどの装飾が独特な、第二次ブルガリア帝国皇帝アレクサンドル冶世下の14世紀に建設された教会。当時の教会としては国内で最も保存状態がよいといわれてます。
ブルガリアの人口の八割以上はブルガリア正教徒で占められている。ブルガリア正教とは、言うまでもなくビザンチン帝国のキリスト教会を源流とする東方正教会の一部をなすもので、その教義や儀式は、隣国であったビザンチン帝国の強い影響下で発展した。リラ修道院などの修道会もビザンチンの影響から生まれたものである。
正教会の特徴的なイコンと呼ばれる聖像表現も同様で、ブルガリアにおいて現在確認されている最も古い作例は9世紀ないし10世紀に遡る陶板を用いたものである。だがこの時期のイコンは、969〜1118年まで続いたブルガリア・ビザンチン間の戦争により、そのほとんどが失われてしまったと考えられている。
その後の12世紀から始まる第二次ブルガリア帝国時代には、貴族たちがこぞって破壊された宗教施設の再建に乗り出し、新しい教会や僧院を建てたため、多数のすぐれたイコンが生み出されていった。
この時代のイコンにはふたつの潮流が見られるという。ひとつは王侯貴族の保護と援助により教育を受けた画家の作品。イコン制作には構図や色、持ち物などの細かい規定があり、専門知識が要求されるので、正確なイコンを描くためには教育が必要とされる。もうひとつは、地方の村々の教会に掲げられた、地元民によって制作された素朴なイコンである。後者は、土俗的で洗練されておらず、技術的な緻密さにも欠けるものの、ダイナミックで官能的なものが多い。
13〜14世紀にかけて黒海周辺やマケドニア地域では、すぐれたイコンがビザンチンおよびイタリアの影響を受けて生み出されていった。14世紀末、全国的にイコン制作が下火となり、多くのイコンが破壊されていた時期においても、南バルカン地方では活発な文化交流が続けられ、イコンはより豊かな表現の幅を広げていった。
なお、こうした千年以上に及ぶブルガリア・イコンの潮流を概観するには、ソフィアのアレクサンドル・ネフスキー寺院の地下にある「イコン博物館」が最適。そのほか、リラ修道院、ヴェリコ・タルノヴォ近郊のアルバナシ村の聖ニコラ修道院の壁画などが挙げられる。一度描かれたイコンは、聖別された瞬間から信仰の対象となる。歴史に翻弄されながら守られ続けたイコンを前にするとき、多くの名も無い人々の祈りが込められているのを感じるだろう。
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